園路の土舗装
施工場所:広島県 2015年2月施工
園路とは、公園や庭園の中の道のことです。
園路は生物多様性の保全の観点から土舗装が一般的です。
写真の園路は公園全体の整備計画に合わせて、新しい道が増設され、さまざまな植物が楽しめるように生まれ変わろうとしています。土舗装は、透水性舗装です。雨水は土壌に浸透していくため、通常は雨の日や雨のあとでも泥濘化がなく快適な歩行が楽しめます。
施工場所:広島県 2011年11月施工
呉市には清盛が国司だったころ、音戸の海峡を日宋貿易の航路にするために浅瀬を開削し大型船が通れるようにしたことから、「夕日を招き返して1日で切り開いた」とまでいわれるようになった清盛伝説があります。
その「音戸の瀬戸公園」には歩きやすくて疲れない土舗装の園路が整備されました。
施工場所:兵庫県 2014年10月施工
スポーツも楽しめる自然豊かな公園内の土舗装です。
土舗装とはいっても土らしくない土舗装もありますが、ジオベストの土舗装は、自然土に近い特性を持っています。目地がないので、目地から雑草が生えてきたり、収縮でひび割れが生じるといった不具合もありません。土の風合いを活かした高い景観性が保て、pHも弱アルカリ性なので、人体・植物・昆虫への環境負担が少ないなどのメリットがあります。
↑上の写真は、施工後半年経過した園路です。
この公園は勾配がきついところもありますが、梅雨期の大雨にもかかわらず、写真のように、しっかり固まっていました。もちろん、園路には雑草は1本も生えておりません。
施工場所:愛媛県 2014年4月施工
江戸時代末期から愛媛県新居浜市多喜浜地区は、江戸時代より塩田が開かれ、約250年間栄えてきました。しかし、昭和34年に塩田が廃止されてしまいました。
実は、この塩田を見下ろす高台に地域の人々から親しまれている剣道場があります。この地の塩田地主として栄えた藤田家から土地と建物が新居浜市に寄贈され、市が「岡城館歴史公園」として整備したものです。
よって、多喜浜塩田、岡城館の歴史を踏まえ、景観に配慮した歴史公園として、園内には多喜浜塩田等の歴史パネル、日本庭園及び車いすで巡廻可能な園路等が設けられています。
↑上の写真は、施工後2年半が経過した園路です。
↑左の写真は、施工後3年半が経過した時のものです。
このような平坦な歩道の土舗装では大きな劣化等の変化はありませんが、階段などの勾配がきつい場所では、雨水に洗われて、部分的に不良箇所が発生しています。
施工場所:滋賀県 2020年1月施工
地元産の木材を使用した木の温もりのある建物に合わせて、周囲を土舗装の園路が配置されています。
ここにはシンプルに素材にこだわった独特の空気感があります。縁石の替わりに、粒の大きい単粒砕石が敷かれているので、排水性が高くなっており、良好な土舗装が維持できます。
施工場所 兵庫県 2010年2月施工
この庭園は、明治末期に完成し、平成18年に、国の登録記念物(名勝地)に指定されています。
その池泉回遊式日本庭園の周りが真砂土舗装です。
園内には歴史的建造物や自然の植物・樹木が多く、景観にマッチした舗装となっています。
また、鯉が泳ぐ池もありますが、ジオベストは、動物・昆虫・植物にも無害な成分で出来ており、環境に優しく安全な土舗装固化材であることが認められ、採用されました。
施工場所 佐賀県 2021年10月施工
この場所は、有名な歴史的遺跡への登城口になります。
道幅が広いので園路というより広場に近い存在です。この土系舗装の奥に石段が見えます。そして両側は山の傾斜地に面しており、降水があれば、多くの水が流入し、階段からの流水が水ミチを造ります。よって、階段下に園路を横断する排水溝があり、両サイドにも側溝があります。これらの排水溝によって、土系舗装の流失を防いでいます。土系舗装は透水性舗装なので、路盤には切込砕石を使用して支持力と透水性を高めています。路盤に透水性がない材料を使用していたら土系舗装は地滑りを起こしていたかもしれません。それだけ急な勾配でした。