ジオベストの土舗装・真砂土舗装
ジオベストは真砂土と混合して舗装する「真砂土舗装」だけでなく、遺跡保存のために現地発生土を使う「現地土舗装」や、残土の使用もできます。よって、関東ローム、黒ぼく土、褐色森林土、赤土など、国内の代表的な土質のものが利用できます。
土舗装とはいっても、目的、面積、立地条件、機械施工か人力施工などで使用する機械が異なります。
それぞれの施工方法の紹介と施工ポイントをご説明します。
施工方法-① 比較的狭い場所での施工になります。転圧に使用する機械としてプレートやタンパぐらいしか使えない場所では、混合材を均一に敷均後、ベニヤを敷いてプレートで押さえます。こうすることで、きれいな仕上げが可能になります。混合する土に水分があればよく締まりますが、舗装材が乾燥していて締め固めが難しい場合、敷均後、噴霧器で表面に散水した後、ベニヤを敷いて転圧してください。最後は、コロコロやタンパでベニヤ跡を消してください。
施工方法-② 犬走りや建物内を施工する場合、ミキサーにジオベストと土を入れて空練りを行い、加水して練った後、その混合材を敷き均し、転圧を行います。この方法で施工する場合、適正含水比(10%)に注意してください。よって、事前に土の水分量を測定して、その含水比が7%であれば3%の加水をすることになります。
施工方法-③ 園路の舗装は、ハンドガイドローラーを使用して、しっかり転圧をします。路盤に舗装材が食い込むので、不陸にならないよう修正、転圧するのがポイントです。一次散水は固化材が流れないように表面が濡れる程度に、二次散水はしっかり散水します。
施工方法-④ 広場や自転車・車が通る道の施工は、バックホゥ混合を行い、転圧は搭乗式の大型のローラーを使用します。締め固めの強さと土舗装の強度は比例するので、しっかり転圧すると丈夫な土舗装になり、施工翌日の開放も可能です。土舗装は一発勝負と言われますが、散水前ならいくらでも不陸整正が可能です。しかし、重量のあるローラーで転圧すると不陸になりやすいので、注意しましょう。
施工方法-⑤ 面積があり、大型の機械が入るところでは、生コンプラントで舗装材を作成し、大型トラックで現場に持ち込み、フィニッシャーで敷均・転圧します。生コンプラントでは、土・固化材・水をコンピュータ管理で混練が出来るので、ムラがない強度のある施工ができます。
ジオベストの配合設計
土舗装の強度を出すためのジオベストの配合量あるいは混合割合は、材齢10日後、1.5 N/mm2以上にしております。
使用目的や土の種類によって、ジオベストの配合率が変わってきます。
代表的な真砂土等砂質系の土の1㎥当りの実施配合量は、234kgとしております。ジオベストは、1袋20kgなので、5cmの厚みの場合、1㎡当り11.7kg(15%)になります。
よって、より強度を出したい場合、配合量を増やし、強度が必要ない場合は、混合割合を減らす等の調節が必要です。